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映像分析が選手の自主性を育む。塩入望・英明高校女子バスケ部監督

<使用写真提供:英明高校女子バスケットボール部>

11月に行なわれた香川県大会決勝を制し、ウインターカップ出場を決めた英明高校女子バスケットボール部。2年ぶり23回目の栄冠の裏側には、映像分析によるエースへの“徹底対策”がありました。

以前は選手たちの映像分析が「義務的」だったのが、Hudlの導入によって「自発的」に変わったと語る塩入望監督。分析の充実によるチームの変化についてお伺いしました。

Hudlで1〜2週間分の作業時間を削減

英明高校女子バスケ部は、私の父が監督を務めていましたが、2年前に定年退職となって私が監督を引き継ぎました。父は現在も指導にあたっていて、私の妹は分析を務めるアナリスト。家族3人で部を盛り上げています。

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左から塩入望監督、井上晃さま(お父様)、井上愛さま(妹様)

妹は4月にWJBL(バスケットボール女子日本リーグ)を引退して、香川に帰ってきました。もともとパソコンを使うのが好きで、現役時代にもチームのマネージャーと映像分析を行なっていたようです。その経験を生かして、現在はHudlを使った分析をしてくれています。

もともとは違う映像分析ツールを使っていましたが、子どもたちが見たい部分だけを見られるのが良いと思い、Hudlに変更しました。主に全関西大会やウインターカップ、天皇杯などの全国クラスの高校が出場する大会で、対戦相手の分析に使っています。


Hudlを使うまでは、妹に「この試合のこのシーンを抜いておいて」と頼んでいました。妹は試合をフルでチェックして、該当するシーンを抜き出していました。試合の1ヶ月前から準備して、2週間前からの対策に間に合わせていました。この作業でかなり時間を取られていたのですが、いまはHudlを使って簡単に映像へのタグ付けができ、感覚的には1〜2週間くらいは作業時間を短縮できたと思います。

それに加えて、最も大きな変化は子どもたちが自分の映像を見る回数が増えたことです。練習のときに「何番はどっちにターンするか分かってる?」と聞いたら「はい、分かってます」と。アプリで確認ができるので、しっかり相手の映像をチェックしてくれます。今までは前述の編集動画をYouTubeにアップしてURLを共有していましたが、視聴回数をチェックすると、部員数と再生回数が合わないこともありました(笑)。

それで怒ったこともありましたが、結局義務的に見させても意味がないんですよね。アクセスのしやすさと見やすさから主体的に子どもたちが自分たちや相手の映像を確認するようになったのは、とても良い点だなと思います。

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相手エースへの“徹底対策”で県大会制覇

試合映像はスタッフの人脈を使って、対戦相手の地域の先生からもらっています。未成年の子どもたちをスカウティングに行かせることはできないので。また、親御さんのネットワークで、映像や情報を手に入れることもあります。とても熱心な保護者の方もいますので、「何番のあの子は調子が悪い」などということまで知っているんです(笑)。

ただ、映像が手に入るのがギリギリになってしまうこともありました。「練習までには間に合わせる!」と子どもたちに言っているので、遅れるわけにはいきません。授業の合間にビデオを見て修正して…と、かなり追い込まれていたこともありました。

ただ、Hudlを使うことによってその編集作業から開放されるので、だいぶ楽になりました。細かくタグ付けされた映像をすぐに見られるので、子どもたちから「このプレーが気になりました」と話してくれることもあります。そのおかげで練習メニューの幅が広がりましたし、子どもたちのバスケットボールへの理解度も高くなっています。

先日行なわれた香川県大会の決勝前には、今までにないくらい綿密なスカウティングをしました。特に相手のエースには徹底的な対策をして、マッチアップする選手に毎日映像を見させていました。そうしたら、まんまと対策がハマって子どもたちもびっくり。エースの得点を最低10点台、最高1桁に抑えようと話していましたが、11点に抑えたんです。

この試合に向けて、子どもたちは自主的にデータを整理していたので、パフォーマンスが見違えていました。やはり人に言われてやるよりも、自発的にやるほうが意識が高くなるんだなと。そういう意味では、Hudlを導入した効果は大きいと思います。

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分析が充実すれば、日本バスケ界の未来も変わる

他校の試合を見る時の観点も変わったと感じています。以前は「すごい!」「うまい!」という感想に終わっていたのが、今では「右にしかターンしない」「スリーポイントの成功率が低い」など、相手の弱点を具体的に言語化できるようになってきました。

指導者と同じ目線で、練習や試合を見るということは生徒にとっても重要だと思います。スタッフが3人いても、3人では見きれない部分もありますよね。なので、3年生には「自分たちも先生になったつもりで見なよ」と伝えています。そして、子どもたちも分析に楽しさを感じてくれています。

私たちは3人もスタッフがいて、恵まれている環境にいると思いますが、指導や分析をすべて1人でやっている先生もいます。Hudlを使うことで効率良く分析できますし、子どもたちの自主性も育めまし、子どもたちが分析を身近に感じて手伝ってくれることもあるかもしれません。そういう意味では強く推薦したいですね。

高校年代の分析のスキルが充実すれば、日本バスケットボール界も変わっていくと思います。特に日本は勝つための指導が多くて、子どもたちの自主性を軽んじているんです。言われたことだけやればいいと。

そういう意味では、若い頃から自分の手で何かをさせたり、考えさせる環境を作るべきだと思います。自主性が高くて、苦しい時に進むべき方向を見つけられる選手が増えれば、日本代表もきっと強くなるはずです。そういう意味で、若年層から映像分析に触れる機会が増えていければ…と思っています。


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スポーツの映像分析システムを開発しているHudl(ハドル)社の日本チームです。 様々なTipsや海外事例、さらには国内のユーザーインタビューなどを定期的にお届けしていきます。 #Hudl #スポーツコード #ワイスカウト
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