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客観的なデータが、結果につながる。安田学園高校バスケ部を支える“Hudl Assist”とは?

<トップ写真提供:安田学園高校バスケ部>


試合映像をアップロードするだけで、分析やスカウティングができるHudl Assist(ハドル アシスト)。安田学園高校 男子バスケットボール部でヘッドコーチを務める三原学(みはら・まなぶ)さんも、その利便性を実感しています。

同高校出身の三原さんは、「指導者になる」という目標を掲げ早稲田大学へ進学。スポーツについて学び、教師そして指導者として母校に戻ってきました。

しかし、待っていたのは多忙な日々でした。教師としての仕事をこなしながら、部活での指導、試合の分析まで行なうことは簡単ではありません。そんなときに現れた救世主が、Hudl Assistです。

Hudl Assistを導入し、三原さんが実感した変化とは。映像・データの活用法から、客観的な分析の重要性を伺いました。


良い部分も悪い部分も、映像で詳細に分かる

ーまずはHudl Assistを導入したきっかけを教えてください。

Hudl社さんから「Sportscode(スポーツコード)に似た、手軽に使えるサービスがあるんです」と、お声かけいただいたことですね。早稲田大学時代にお世話になった倉石平(くらいし おさむ)先生がゲーム分析に精通していたこともあり、Sportscodeの存在は知っていました。

それが2020年で、ちょうどコロナ禍に入りはじめた時期。部活動が停止になるなど、取り組みが停滞していた時期だったこともあり、すごく新鮮な提案でした。

WEBサイトで詳細を調べてみると、面白そうだなと。直接お話したときも丁寧に説明してくれて、金銭的な問題もクリアできたので導入しました。例年は3年生最後の大会が6月にあるのですが、2020年は代替大会が9月に開催される異例の年でした。その大会に合わせて9月から利用を始めました。

ー選手主体の戦術を採用されている印象がありますが、どういった使い方をされているのでしょうか?

Hudl Assistに動画をアップロードして、返ってきた動画を選手が各自視聴しています。話を聞くと、多くの選手が上手く活用しているようです。

自分の良いプレーを見返してモチベーションを上げる選手もいれば、逆にミスしたシーンや相手にやられた場面を振り返っている選手もいます。クリックするだけで場面を切り替えることができますし、スタッツがパッと数字が出てくるのでいいですね。試合中はマネージャーもスコアを付けていますが、そこまで詳細にあがってくるわけではありません。良い部分も悪い部分も詳細に分かるので重宝しています。

<写真提供:安田学園高校バスケ部>


“Hudl Assist”は「めちゃくちゃ楽」

ーHudlを導入する前から、映像分析はしていたのでしょうか?

YouTubeの限定公開機能を使っていました。もともと映像が好きでしたし、周囲と比べて早い時期から取り入れていたと思います。2011年くらいからかな。ただ、自分で編集するとなると時間がかかります。Hudl Assistを導入したことで時間短縮できたのは大きいですね。

あれだけのスタッツを自分で入力するのは、本当に大変です。実際、過去には特定の選手のプレーをビデオにまとめるのに苦労した記憶があります。Hudl Assistは、動画をアップロードするだけでいいので、めちゃくちゃ楽ですよ。

特に日本は、教員が部活動の顧問になることがほとんど。日中の仕事もあり、忙しいなか取り組まなければいけないので大きな助けになります。

一方で、映像分析を最大限に活用するためには、競技についてある程度の専門知識がないと難しい部分もあると思っています。この素晴らしいデータをどう使うのか、指導者が選手たちに教えてあげる必要性を感じています。

例えば、フリースローを除いた全てのシュートの確率。高校生であれば、この数字が40%を超えると負けることはないという論文が発表されています。Hudlではそういった数値も見ることができますが、この事実を知らなければ見ようとはならないですよね。数字の見方を教えるのも指導者の重要な役割です。

そういった意味で、スポーツクラブ型の部活動がメインの海外では、資金をかけて専門のコーチを雇っている学校も少なくありません。日本と海外、それぞれ良さがありますが、スポーツに充てられる資金や環境面は、日本の部活動の課題だと思います。

ーたしかに日本のアマチュアスポーツで映像分析を取り入れている事例は少ないと感じます。

良いものにはお金を払うべきだと思うんです。活用の仕方を工夫して、払った分+1円の価値を生み出せばいいわけですから。

また、試合に活かすだけでなく、“分析”という仕事を知ることもできます。プレーヤーだけではなく、いろいろなバスケとの関わり方があるんだと知ることで、将来に繋がるかもしれません。

<写真提供:安田学園高校バスケ部>


映像によって、もう一人の自分を手に入れることができる

ー映像分析を取り入れてから、選手に変化はありましたか?

試合を客観的に振り返ることができています。試合中はずっと動き続けていますし、感情の起伏もあるので、指導者を含め、冷静に分析することは難しいです。練習してきたことができているのか、どの程度できているのか。映像と数字をリンクさせながら、客観的な分析ができるようになります。

これまでは、私が見せたい映像を用意することが多く、選手は受動的な状態でした。しかし、Hudl Assistはログインすれば選手が自分のスマホで視聴できます。自分の見たいプレーを見て考える機会が増えたのは大きな変化です。私も指導において“主体性”を信条にしているので、相性の良いサービスだと思っています。

ー練習メニューも選手たちが考えているんですよね。

私やトレーナーに教えられたことを基に、選手たちで新しいアイデアを出していくイメージで取り組んでいます。私の意見に対して「それはこうじゃないか」と言ってくることもあります。それでいいんです。

私が実践する『ボトムアップ理論®︎』では、指導者が立場を変えることを意識しています。監督が上、選手が下ではありません。ときには監督と選手が横並びになり、ときには監督が下になる。「こういうやり方もあるよな」とお互いにアイデアを出し合うことが大切なんです。アイデアを出し合うときに、映像分析はすごく役立っています。

ずっと選手だけでやるのも難しいし、指導者が手取り足取り教えることも難しい。Hudlさんが、その間にうまく入ってくれています。より多くのチームに導入していただき、「うちのチームは、こういう使い方をしています」という活用例が増えていくといいですね。

<写真提供:安田学園高校バスケ部>

ー最後にあらためて映像分析の魅力を教えてください。

客観的なデータは、必ず結果につながります。

神奈川県の金沢総合高校で長く指導し、インターハイ3回とウィンターカップの計4回、チームを日本一へ導いた星澤純一先生という方がいます。星澤先生は、過去に優勝した年の練習や試合、選手のテストの成績まで、ありとあらゆるデータを手書きで残していたとおっしゃっています。思いつきではなく、客観的なデータに基づいた指導をして、これだけの結果を残しているんです。

Hudlを取り入れようか悩んでいる方は、その時点ですごく熱心な人だと思うんです。熱心な人ほど、試合中に熱くなったり、落ち込んだりしますから、客観的な視点が必要です。映像分析によって、もう一人の自分を手に入れることができると思っています。

<写真提供:安田学園高校バスケ部>


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