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Hudlは、慶応ソッカー部女子をどう変えたのか?

関東大学女子サッカー1部リーグに所属する慶應義塾体育会ソッカー部女子

Hudlを導入して、伊藤洋平監督は「オフザピッチ・オンザピッチ両方で、チームに変化があった」と。また選手は「短時間で効率的に見たい映像を見られ、プレーの成長にも、対戦相手のスカウティングにも役立った」と言います。

今回は、伊藤監督と、足立智佳さん(4年生・2020年度主将)、小川愛さん(4年生・2020年度副将)、内藤孝穂さん(4年生)、中井里衣子さん(3年生)の選手4名にお話を伺いました。

慶應義塾体育会ソッカー部女子(東京都)
■使用しているプラン
-Hudl Bronze (60,000円/年)
-Hudl Assist 自チーム試合のみ (72,000円/年)

プランニングと対戦相手分析が、作業時間短縮でより綿密に

ーHudlを導入したのはいつでしょうか?
伊藤監督 2020年度のシーズンからです。

ー導入したきっかけを教えてください。
伊藤監督 これまでも、Hudl製品のひとつである「スポーツコード」を利用していて良かったので、Hudlも導入してみようと。2020年3月ごろで新型コロナウイルスが流行し始めている時期だったので、オンラインでの学生とのミーティングが増えていくことを見越して、取り入れたのもありました。

ー伊藤監督から見て、Hudlを導入して変わったことはどういったところでしたか?
伊藤監督 
1年間やってみて、オフザピッチとオンザピッチの両方で変化を感じています。まずオフザピッチでいうと、私の動画編集の作業量が格段に減りました。ビデオをアップロードするだけで24時間以内にタグ付けされて返ってくる「Hudl Assist」を使っているのですが、ざっと月に10時間程度の作業時間が浮いています。

以前は、別の編集ソフトを使用していました。動画を切り取って編集して、アップロードして、と週に3、4時間かけていたのが、勝手に仕上がって返ってくるんです。便利すぎますよね(笑)。

ー空いた時間を活用して、指導面でできるようになったことはありましたか?
伊藤監督 これまで以上に、週末の試合に向けたプランニングや練習メニューの作成、対戦相手の分析に時間をかけられています。

ー次に向けた準備に、作業時間をシフトできたと。では、オンザピッチでの変化について教えてください。
伊藤監督 
オンザピッチの面では、タグ付けされていて使いやすいので、学生が映像と向き合ってくれるようになったと感じます。課題や成果をチーム内で共有してから練習に臨むことができるようになり、練習の質が向上しました。コロナ禍で対面でミーティングすることが難しい中でも、しっかりとコミュニケーションがとれたことは大きかったと思います。

見たい映像を短時間で。“探す”ストレスがなくなった

ー選手は、Hudlをどのように活用していましたか?
足立智佳 
主に試合の振り返りや反省、対戦相手の分析に使用していました。特に、対戦相手の対策はかなりやりやすくなりました。やっていたのは、プレーリストで相手のセットプレーや特徴をまとめることです。

以前はYouTubeに試合動画をアップロードし、共有したいプレーを秒数で伝えていました。これは、伝える側も見る側も手間でした。Hudlでは見たい場面を取り出してひとつの動画にできるので、ピンポイントでイメージが共有できるようになりました。

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小川愛 個人的には、「ゴールキック」などとシーンごとにもまとめられていて、押すだけで見たい映像を見られるのがすごく良かったです。

映像にマルや矢印などを書き込めるのも便利でした。「このタイミングで、ここのスペースを使いたかった」「ここのスペースに走って欲しかった」などと、言葉ではなく映像で可視化して伝えられるので、共通理解が深めやすかったですね。

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内藤孝穂 私も、見たいところがピンポイントで見られるのが良かったと思います。私の場合、毎試合ごとに自分のプレーをまとめたプレーリストを作っていました。プレーごとにメモでその時思ったことを残して、のちに振り返って「やっぱりこうした方が良いな」などと効率的にプレーの改善に繋げられました。

スローモーションにできるのも良かったです。「相手がパスを出すときに、自分はどういう動きをしているのか」などと、振り返りやすくなりました。映像を見ること自体、楽しいと感じるようになりました。

ーそもそも動画を見る時間が増えたんですね。
中井
里衣子 映像をダウンロードしておけば、データ通信を使わずに、見たい映像をすぐに見ることができます。通学などの隙間時間に見るようになりました。

ーこれまでは、正直「映像を見るのは苦痛だ」と感じることも。
小川
 そうですね。見たい場面がわかっていたとしても、1本90分以上ある試合動画を全部見返すことになるので...。時間に余裕がないと難しかったです。

中井 「おそらく(見たい映像が)この辺りだろうな」とわかっていても、YouTubeだと10秒巻き戻したら、その10秒中に見たいプレーがあって(※アプリ版の場合)、また巻き戻したり。そういったストレスなく見ることができるのは大きかったです。

「相手を知り尽くしている」ことが、本番での自信に

ー実際、自分のプレーが変わったと感じることはありましたか?
中井
 監督やチームメイトがプレーに対して書き込んでくれ、客観的な意見がもらえました。それを踏まえて、練習中に自分の課題をより意識するようになりました。

小川 ピッチの中だけだと、感覚やイメージでプレーすることも多かったです。でも映像で見ると、「もっとこうできたな」と思うことも。ボールの置く位置やターンの方向など、練習中に細かいことを考えるきっかけになりました。

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日本女子プロサッカーリーグ
「WEリーグ」に参戦する、
サンフレッチェ広島F.Cに入団予定の小川選手

ー普段の練習での成長に繋がったんですね。試合で、「映像分析が活きた」と感じるシーンはありましたか?
内藤
 このシーンというよりも、シーズンを通じて相手の長所や得意なプレーを意識しながら戦うことができました。前節の試合で出た課題に加えて、「今節の相手はこういうチームだから、ここを対策しよう」と毎試合考えて試合に臨めていたと思います。

足立 相手の特徴や弱点がわかっているからこそ、自信を持って試合に挑めました。「練習通りやれば大丈夫」と。メンタル面においても、良い影響があったと思います。

以前はピッチ内、練習時間内だけでプレーを改善しようとしていました。でも映像分析によって、練習時間外でプレーについて整理する習慣ができました。チーム全体に関しても、練習に入る前から全員で同じイメージを持っておくことができるので、効率的だなと。

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2020年シーズンのキャプテン、足立選手

ースポーツ映像分析は、今とても注目されています。今後の展望について、どのようにお考えですか?
伊藤監督 
特にコロナ禍で、映像を用いた緻密なスカウティング分析が加速した気がしています。これまでは、メンバー外の選手や指導者が試合に足を運んで撮影していましたが、無観客試合によって全試合が映像配信となり、映像をどう活用するかにリソースを割けるようになったんです。

学生の頃からデータや映像に触れる機会を増やせば、将来自分で映像分析を活用する人も増えていくと思います。まずは、映像に触れることが大切だと思いますね。

指導者の仕事は、「どうプランを立てて練習をして、試合に向けて準備するか」を考えること。それ以外の作業はできる限り効率よく、自動化したりスタッフや学生と分業したりすることが必要です。日本ではビデオアナリストや分析官というポストへの認知度もまだまだ低く、学生スポーツの監督は指導以外の役割も担っていることが多いですが、「その多くはHudlで解決できます」と伝えたいですね。

<写真提供:慶應スポーツ新聞会>


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