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導入に迷いなし。公立高校が世界のトップクラブの取り組みに気軽に触れられるという魅力。 藤枝東高校サッカー部 小林公平監督

これまでに沢山の名だたるプロサッカー選手を輩出してきた静岡の名門、藤枝東高校サッカー部。自身もOBで現在は母校を率いる小林公平監督に、昨年のHudl導入後の変化について伺いました。
(聞き手:Hudl 高林 諒一

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10年間続けたワークフローからHudlへ

監督として藤枝東高校に赴任して、7年目になります。Hudlは昨年から導入して、ワークフローが大きく変わりました。

昨年、知人経由でHudlを紹介されたとき「こんなに良いものがあるのか」とびっくりしたんですよね。元々スポーツコードには興味があったのですがなかなか導入は難しいなと考えている中で、Hudlには自分の欲しかったものがかなりカバーされているなと。なので、導入することにあまり迷いはありませんでした。金額的にもすごく高価なわけではないですし、うちのような公立高校でもHudlという世界のトップクラブが使っている分析ソフトに触れることができる、というのは本当に素晴らしいことですね。今後も自分で分析することをやめることは無いと思うんですが、そこに超優秀なアシスタントが毎日サポートしてくれているような印象です。

元々は映像編集ソフトで編集して、YouTubeで選手に共有するというワークフローで分析を行っていました。前任校時代からなのでかれこれ10年近くですね。連戦のときは特に大変でした。私は試合中にメモを取らないので、分析の際はまず1試合全体を見返し、それから映像を切る作業に移る必要があり、1試合で3時間はかかります。基本的には試合後にそのまま高校に戻り、作業をしていました。時間があるときはシーンごとにまとめたりもしましたが、連戦のときはとにかく時系列に切っていくのが限界でしたね。
それもできるのは自チームの試合のみ。対戦相手のスカウティングは本当に重要な試合の時だけ編集していたのですが、観るだけで切らないことがほとんどでした。

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スタッフ間でもコミュニケーションが活発に

良くないのかもしれませんが、分析に関しては今も昔もあまり周りに任せないようにしています。やはり自分の目できちんと確認したい、というこだわりがあるんです。その影響もあってか、スタッフ間でコミュニケーションを取る機会はあまり多くなかったのですが、Hudlを導入してからはスタッフも簡単に映像を観ることができるようになり、コミュニケーションが活発になった印象があります。

アシストが素早くデータを入力してくれるので、各自が気になるシーンやデータを確認し、週明けにそれを元に会話ができるのが良いですね。私たちはポゼッションを大事にしているチームなのですが、ポゼッション率やパス位置について、「今回はいい傾向のデータ出てたね」「ポゼッションできていなかったけどいいゲームだったね」などスタッツを元にした会話も生まれています。コーチはもちろんですが、トレーナーもフィジカルコンタクトの場面や受傷シーンを中心に確認して、フィードバックを行ってくれています。

「6本以上のパス」に良いプレーも課題も現れる

ワークフローという観点だと、試合後その日のうちに映像をアップし、アシストに送信します。アシストのタグ付けが速い日だと(注:ハドルアシストのタグ付けは24時間以内を保証していますが、速いときは数時間で入力完了します)、日中の試合が同じ日の夜に返ってきたりするんですよね。そうすると嬉しくなってしまって、その夜から分析をはじめてしまいますね。

とにかく試合後すぐに分析を行うのは、火曜日からのトレーニングに週末のゲームの振り返りを反映させたい、選手にも火曜日までに映像を観せてからトレーニングに取り組んでもらいたい、と思っているからです。これは昔から変わらないこだわりです。紅白戦もできるだけアップして、選手が映像に触れる機会をなるべくたくさん作ろうと工夫しています。

Hudl上では、映像を観ながら気になったシーンをクリップしてプレイリストを作るのはもちろんですが、その他に必ず観るのはお互いの「シュート」と、「6本以上のパス」のタグです。ポゼッションを大事にしている私たちにとって「6本以上のパス」タグは、いいシーンも出てくる他、後ろで回してるだけだったり、立ち位置が良くなかったり、課題となるシーンが含まれていることも多いですからね。

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6本以上のパスは常にチェック

特にトーナメントなど連戦のとき、アシストが戻って来次第セットプレーだけ絞り込んで観れるのは本当にありがたいです。今までだと一通りしか観れなかった時間で3-4回確認でき、色々なバリエーションに対応できるようになりました。

チーム内には、切り取られたクリップで観たい選手も、フルマッチで観たい選手もいるので、Hudlであれば選手が好きな方をどちらでも選べるという点も重要です。

「Hudl観た?」が共通言語に。選手も主体的に映像をチェック

学校の良さ、チームの特色として主体性を持ってやるというところが売りなので、ゆくゆくは選手の中で分析チームを立ち上げてもいいかなと思っています。既にキャプテン、副キャプテン中心に、セットプレーを分析したり、データを見て伝えたりといった点には取り組んでくれています。特にGKは相手の対策、失点シーンの振り返りを中心に、かなりHudlを観てコミュニケーションとってくれています。セットプレーの攻撃はキッカーを中心に行っていますね。最近では、チーム内で「Hudl観た?」が共通語になってる感じがします。

他の工夫としては、ボックススコアが少しスマホだと見づらいので、選手用として印刷してグランドのホワイトボードに貼るようにしています。ボックススコアは試合の流れや概要がぱっと分かるので気に入っています。選手が一番気にしているのはポゼッションの位置(パス位置)ですね。

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Hudlのボックススコア。様々なデータが一覧できる

再現性高い攻撃をしたいというチームの方向性の中で、ミーティングでこういう形で攻撃をしたい、こういう形で点を取りたいと伝えたことを翌週改善できることが増えたと思います。映像を共有しやすい、可視化しやすいというメリットを感じています。

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実は、最近GPSも導入したので、アシストのデータだけでなく走行距離関係や心拍計のデータも取れるようになりますから、それらとパフォーマンスの関係性を探すのが楽しみです。

また、他の競技や他のカテゴリのユーザーの方の話も聞いてみたいです。以前そういった機会があったのですが、たくさんの発見がありました。他の競技で言えば、バスケットボールやハンドボールの戦術や分析に特に興味がありますね。

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