「Hudlのおかげで、膨大なデータをさばけています」。日本クラブチームラクロス連盟 東日本支部
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「Hudlのおかげで、膨大なデータをさばけています」。日本クラブチームラクロス連盟 東日本支部

<記事内写真提供:日本ラクロス協会>

日本クラブチームラクロス連盟東日本支部 男子が取り組んでいるのが、「1部と2部の全ての所属チームのスタッツをWEB公開」すること。各チーム内で、自チームや相手チームのスタッツを出して分析に活かしている場合は多いですが、連盟としてスタッツを公開しているケースは稀。どのようなきっかけや思いから、今回の動きに至ったのでしょうか?

その背景には、「より深く競技について知って欲しい」ラクロスへの思いがありました。Hudlがラクロスの普及に果たしている役割、ラクロス界の映像分析の現状をお伺いしました。

<今回取材した方>
大澤 開:日本クラブチームラクロス連盟副本部長。現在も、東京ラクロスクラブでプレー中。
中島 達也:日本クラブチームラクロス連盟東日本支部広報担当。日本代表チームでスタッフ経験あり。
今井健司:日本ラクロス協会 事務局広報部。


データが、ラクロスをより奥深くする

大澤:ラクロスは、得点・失点シーンが多く球技スポーツの中でも比較的たくさん点数が入る競技です。さらにファール、グランドボール(ルーズボール)、フェイスオフなど、データとなる数値も多くあります。

ただ、ラクロスのスタッツデータが公開されている場がこれまでなかったので、選手にとっても連盟にとっても、データを活用しきれていない現状がありました。得点数やグラウンドボール獲得数などの数値からわかる情報は、選手にとって自他を客観的に把握する材料になりますし、連盟にとっては、映像やスタッツで、一般の方や学生プレイヤーに、ラクロスの魅力を伝えられるのでないか。

ラクロスを広めたいという思いがある中、現状の閉ざされたデータではなく、誰にでも見てもらえるように映像やスタッツをWEB公開してみようというのが発端でした。その結果、通常、映像はチームごとに保有していますが、連盟が媒介となり、「チーム間で映像を共有し、チームがその映像を使用し発信できる」仕組みを作りました。

中島:「連盟が映像やスタッツを公開する」取り組みはわれわれも聞いたことはなかったです。ただちょうど2018年のラクロス男子世界選手権大会を終えたタイミングで、「ラクロスに興味がある方に魅力を伝えより深く知ってもらいたい」という思いが強かったことも背景にありました。

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  クオーター開始や得点後に行うフェイスオフ


中島:今は、日本ラクロス協会が運営しているWEBサイト「LACROSSE  MAGAZINE  JAPAN」に特集ページを作成してスタッツを公開しています。社会人クラブリーグの東日本男子が1部、2部、ファンリーグと3つに分かれている中で、1部と2部の選手の個人スタッツを全てまとめています。

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ラクロス関東クラブCL2部個人スタッツ2020(一部)


大澤:2019年には、大会MVPを選出するためにこのスタッツを使用しました。“ベストプレーヤー”を客観的なデータに基づいて選出できるので、とても良いなと思いました。

「ベスト〇〇」などのランキングは、主観的な意見が多く反映されてしまいます。もちろん間違ってはいないのですが、「あの選手はこのプレーで最も秀でていた」というのが数値でも見てわかると説得力が増しますよね。

中島:スタッツとともに、Hudlの機能を使って1部と2部の試合での得点シーンのハイライトを作成し、YouTubeにアップしています。まだまだ発信力は低いですが、現段階では持っているリソースをしっかり出して一歩前へは踏み出せたかなと。今後は、もっと広がりを持たせられるよう頑張っていきたいです。


今井:社会人ラクロスの東日本クラブリーグは、全国的に見ても技術レベルが高く、全国の学生プレイヤーがこれらのプレーを見る機会になり、技術の参考にしてもらえればとも思っています。


膨大な情報量をさばけているのは、Hudlのおかげ


中島:スカウティングにおいて映像だけでなく数値も重要視するようになったのは、ラクロスでは2018年〜2019年あたり、という感覚があります。今でこそアナライジングスタッフがチームにいることは当たり前になってきつつありますが、この頃から定着し始めたと思います。というのも、2018年の男子世界選手権大会で男子日本代表のヘッドコーチがデータをかなり重視し、結果を残した影響も大きかったのではないかと思っています。

2018年当時私も日本代表の活動にスタッフとして関わりましたが、当時チームでは別の分析ツールを使っていました。タグ付けを全て手動でやっていましたね。今連盟ではHudl Assistも利用しているので、映像を送るだけで24時間以内に自動でタグ付けして返してくれます。早い時は3〜4時間で返ってくるので、試合後、早いタイミングでハイライト映像を公開できています。

※タグ付け:映像を、各プレーの名称ごとに分けること

リーグのスタッツを手作業でまとめようと思うと、膨大な映像の量を扱う必要があります。人海戦術では限界があるので、Hudlを選んで良かったなと思いますね。


大澤:私は今も社会人チームでプレーを続けていますが、選手の立場からしてもスタッツの公開はありがたいですね。社会人チームでは、土日に練習があれば他チームの試合動画を撮りに行く余裕がありません。スタッツからどの選手がどのプレーに強みを持っているのかを把握できるだけでも、かなり変わってきます。

社会人ラクロスのチームメンバーは、平日は普通の社会人として働いて、土日に試合を迎えて...皆が忙しい中ラクロスに時間を割いています。その中で連盟としては、チームに対して「あったら良いよね」というものを提供するのがひとつの役割だと思っています。


データ分析によって個人やチームを強化、それがリーグのレベル向上につながる

大澤:ラクロスのデータ分析は、「データと映像をセットで活用することで、様々な面で効率的に強化できる」というのは感じます。個人の技術強化は勿論、その強化がチームの強化につながり、ひいてはリーグのレベル向上につながることになると思っています。

特によく分析されているのが、フェイスオフと呼ばれる、クオーター開始や得点後に行うフィールドの中央でボールを奪い合うプレーです。フェイスオフを専門としている選手がいるので、自分たちがどのパターンで負け、どのパターンでは勝っているのか、かなり研究し、試合に活かしています。

Hudl Assistを使って「face-off」でタグ付けし、タグを選択すると、フェイスオフのプレーをピックアップして見れるようになります。スロー再生もできますし、ある程度データが溜まれば選手ごとにプレー集を作成することもできます。


中島:まずはチームの全体像を映像で把握して、個人の細かいプレーをスタッツとともに見ていくという使い方をするのが多いです。自分自身のプレーの振り返りはもちろん、マッチアップする選手の特徴を掴むのに利用していますね。

大澤:冒頭で話していた通り、ラクロスは分析する要素がかなり多い競技。分析自体はどのチームもするような時代にはなってきましたが、それをいかにチームや個人レベルに落とし込み勝ちに繋げていくかはまだまだこれからだと思っています。
今回のスタッツやハイライト映像の公開は、これからも連盟として様々な新しいことに挑戦しつつ、しっかり横の広がりも見せていけるようにやっていきたいですね。


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スポーツの映像分析システムを開発しているHudl(ハドル)社の日本チームです。 様々なTipsや海外事例、さらには国内のユーザーインタビューなどを定期的にお届けしていきます。 #Hudl #スポーツコード #ワイスカウト